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本: ジョージ・W・ブッシュ 決断のとき

ジョージ・W・ブッシュの回顧録。テキサス州知事時代から大統領任期中の間にあった重要な決断をテーマに章立てられています。やはり大統領任期中に大きく紙面が割かれているわけですが、読みながら、2000年のインターネットバブルに始まり、9.11、アフガニスタン、イラク、カトリーナ、金融危機と、、いろいろあったなあと感慨を覚えました。

そうした数々の危機的状況を大統領の視点から見るとどう見えるのか、というのを知るには良い本だと思いました。戦争を始めた悪い大統領という評価が定着している感がありますが、実際、9.11の対抗としてテロの元を断ち切るという行為をしていかなければ、アメリカ国民の安全は保たれないわけで。まあ、そもそもテロが起こった原因とは何か、という疑問はありますが、当時の大統領として成すべきことを成したという感はあります。もしイラク/アフガニスタンでの戦争を行わなかったらどうなっていたのか、歴史として振り返ったとき、評価は逆転しているかもしれないなあと思いました。

重要機密の記述は当然ないですし、大統領寄りの本であることは間違いありませんが、ひとつの視点としておすすめできる本かなと思います。

以下は、そのうち読んでみたいなと思っている、ブッシュ第43代大統領当時の本など。