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本:「達人」の英語学習法

内容はそのまんま、英語の学習法についての話です。第一章と第二章は「英語は子供のうちにやらないとうまくならない」とか、特異な学習法など、よくある誤解について解説しています。第三章から第五章までが、英語の達人(英語圏でなく、12歳ごろ以降に英語学習を始め、主として日本で学習し、留学していても短期。(p59-60))の学習計画、学習法を紹介しています。英語教育の研究者の方が書いている本だけあって、論文やインタビューなどをもとに確度の高い情報を提供してくれています。個人的に第一章と第二章は関心がなかったので、かるく読み飛ばして、第三章から第五章を中心に、1時間くらいでさらりと読みました。文の構成がわかりやすく、文体も平易な感じなので読みやすいです。

個人的に共感を覚えたのが、「学習の成果は直線的に現れない(p73) 」というところと、第五章「社会のなかでの学習法」の最初の下り。前者は、日々少しずつ上達するのではなく、毎日続けていると、あるときグンッと上達するのを実感するという話。後者は、学習者のおかれている社会的・文化的環境が異なること、学習方法の汎用化の限界についてです。個人的に思ったのは、学習というのは、自分の環境をうまく利用したり、楽しさも含ませながら、とにかく継続させるのが肝要なのかなということ。そして、すぐに成果が現れなくてもあきらめないでそれでも継続する、ということなのかなと思いました。その一方で、「ダメなら、さっさとやめなさい!」みたいな考え方も重要なのでしょう。はい。