メモログ

⛰ 塵が積もって山とならないメモのログ 👄

「死を生きながら」を読みました。

オスロ合意からラビン暗殺、自爆テロの始まり、第二次インティファーダ(民衆蜂起)、9.11同時多発テロ、シャロン再選など、1993年から2003年までのイスラエル・パレスチナ情勢を伝える本です。内容は現地のルポのようなもので歴史的背景の詳述などはありませんが、各章の冒頭に歴史的な説明が簡単に入っているのでここ10年の情勢の概観するには良い本かと思います。

この本を読んで感じたことは、ありきたりですが、とても難しく複雑な問題だということです。イスラエル・パレスチナの問題の根本がどこにあったのかを探ると、中東戦争にいきあたります。中東戦争の始まりはどこにあったのかを考えると、パレスチナにイスラエルを建国することにアラブ諸国が反対したところにあります。イスラエルの建国は国連で決まったことですが、なぜ国連でイスラエルをパレスチナに建国することを決定したのか・・・ドイツで排斥されたユダヤ人のために作られたという話もあり、第二次世界大戦のときに戦勝国が戦況を有利にしたユダヤ人マネーに対する見返りであるという話もちらっと聞きました(この辺はうろ覚えなので確実な情報ではないですが)。

パレスチナ問題のなぜ・どうしてを基に、歴史を少しずつさかのぼっていくと、問題は多様になり複雑さを増していくのです。もっと勉強が必要です、はい。