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セレンディピティと仮説立案

今現在「セレンディピティの探求」という本を読んでいます。最初の方はセレンディピティの意味論的なところをあつかっていて、個人的にはあまり関心がそそらなかったのですが、今読んでいる「仮説立案」という章はなかなか面白いです。

本書では、セレンティピティを創出するまでの流れを「偶然」→「感動」→「察知」→「課題の認識」→「連想」→「発見」→「創造」という流れで紹介しています。セレディピティを活用するためには、「偶然」からの「察知」が「創造」まで到達できるように、意識を向けることが肝要。

「仮説立案」というのは、偶然をきっかけに気がついた事柄を「事象(仮説)」としてまとめるための、意図的な行動として紹介されています。仮説を書き留めることによって、記憶にとどめ、課題を意識させ、セレディピティの創出へとつなげていく。言い換えれば、この「仮説立案」という考え方は、プラスマイナスゼロの地点から、仮説(実はこうした方が効果があがるのではないかなど)を立て、プラスを増やしていく試みではないかと思います。よくある問題解決のための仮説思考というのと、問題を前提としないという意味で、思考の出発点が異なる。

与えられた課題に対処するのではなく、自らで課題をつくり改善していく。個人的にはこの「仮説立案」的なアプローチに非常に好感を感じました。

個人のブログは、つまるところ個人が得た「気づき」から「仮説」を立案する場である(もしくはセレンディピティを創出するための意図的な表明である)と、そんな仮説を掲げて、今回は読了前の本の感想を書いてみました。今後続きを読むことで、違う感覚を得るかもしれません。だから、また続きを書きたくなったら、書こうかなと思います。はい。