メモログ

⛰ 塵が積もって山とならないメモのログ 👄

最近読んだ本(5)

最近読んだ本(1)」「最近読んだ本(2)」「最近読んだ本(3)」「最近読んだ本(4)」の続き。たぶん今まで紹介していない本。百聞は一見に如かずと言われると確かにその通りかもしれませんが、容易に経験できないからこそ本があるのではないかと思ったりします。

とにかく。読んだ本シリーズはこれでいったん終了です。

  • ちょっと面倒なことがあなたを変える ちょっと面倒なことがあなたを変える 江澤博己著:1時間くらいでさらーっと読んだ本。内容はいわゆる「感動接客」のようなもの。相手の立場になって考えるとか、年上の人を尊敬するとか・・ でも大事なことです。はい。たまに読んで、改めてこうした基本的なことを意識してみると良いかもしれない。大事なところが太字になっているのが読み返しがしやすくて便利です。
  • 生物時計はなぜリズムを刻むのか 生物時計はなぜリズムを刻むのか ラッセル・フォスター、レオン・クランツマン著 本間徳子訳:原題は「Rhythms of Life」。邦題が若干紛らわしいですが、内容は「生物時計に関して現在解明されていることの全体像を記した(p9)」本です。また「読み物としてある程度の一貫性が出るよう、おおむね時間軸に沿った科学物語という形式(p14)」をとっていて、なんというか壮大なプロジェクトストーリーみたいな感じです。本の内容をうまく説明できないので、下に本書の一部を抜粋引用します。睡眠負債や朝型夜型に関する話(p253あたり)や時間治療の話(p308)も興味深かったです。特に時間治療(薬を処方する時間によって薬の効果、最大耐容量が異なる)はこれからの医療に重要な概念になるかもしれないですね。
    「利益が最適になるのは、複雑さが中程度の領域である。私はこうした領域を、科学を『解明可能な事物のアート』と表現したサー・ピーター・メダワーにちなんで『メダワー・ゾーン』と読んでいる(p78)」「科学が直線的に進むということはほどんどない。偶然とセレンディピティが研究者の心の友である(p141)」「ストーリーは完結したわけではないが、夜の長さを反映して松果体から分泌されるメラトニンが、ほ乳類の季節性活動を生み出す重要な信号であることは間違いない。(p214)」
  • ラストホープ福島孝徳ラストホープ福島孝徳 TBS特別番組取材班 編集協力 徳間書店取材班 編:テレビ(TBSだったかなあ・・)で福島医師のドキュメンタリーを見て、感動して思わず買ってしまった本。世界最高峰の技術を持ちながら、さらなる「一発全治」を目指して努力する姿勢に尊敬します。私も福島医師のような人間になれるよう努力したい。「一日一日、少しでもいいから進歩したい。どうやったら自分の手術が良くなるのかをいつも考えています。それをやめたら私の成長は止まってしまう。(p118)」