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1文1アイデアの文を書く

挿絵

ほとんどの訪問者がWEBサイトに情報を求めて訪れます。訪問者にとって便利なサイトとは、求めている情報が簡単に発見でき、そしてその情報が役に立つことです。WEBサイトの価値を向上させるには、両者を向上させることが肝要です。使いやすいWEBサイトでも情報が役立たなければ意味がないですし、有益な情報が載っていても見つけられなければ使いようがありません。

WEB制作では、サイトの使いやすさを向上させる技術はよく解説されていますが、有益な情報を作る技術についてはあまり解説されません。有益な情報を作る技術とは、たとえば、情報に対するアプローチの仕方であったり、取材を段取りよくすすめる技術であったり、魅力的な文章作成技術であったり、WEB制作の技術というより、企画・編集・ライティングの技術に属するからでしょう。実は個人サイトの制作するということは、一人で企画から編集、ライティング、デザイン、オペレーションまで行う事であり、雑誌や本を一人で制作することと同じです。ですから、WEBサイトの質を向上させるためには、それらの技術を幅広く向上させる事が求められます。

しかし、全ての技術を網羅的に習得するのを待っていたら、いつまで経ってもWEBサイトは作れません。とりあえずWEBサイトを作りながら、コツコツと改善していくというのが、もっとも自然で長続きするやり方です。今回はライティングの中でも、「分かりやすい文を書く」技術に注目したいと思います。前置き長いな。

分かりやすい文を書くことは、情報の価値を向上させるための基本的な技術です。情報が有益かどうかは、読み手がその情報を理解できたかどうかに左右されます。読み手が理解しやすいように、分かりやすく文を作る事は重要です。

では、どんな文が分かりやすいと言えるのでしょうか。分かりやすい文の条件の一つは、「1文1アイデア」であることです。たとえば、「彼の故郷は、雪の多い町だったが、人口の規模のわりに犯罪が多い。」という文は、一つの文のなかに、二つの情景が描かれているため、雪の多い町が犯罪が多いのと関連性があるように見えます。「彼の故郷は雪の多い町だった。そして、人口の規模のわりに犯罪の多い町であった」とする方が分かりやすい。一つの文の中には、一つの状態や考えだけを書くにとどめる。そうすることで文にまとまりができ、理解しやすい文になります。

前置きが長いわりに本文が短いな。とにかく。「1文1アイデア」を心がける事で文章はぐっと読みやすくなります。