メモログ

⛰ 塵が積もって山とならないメモのログ 👄

アフィリエイト所感

ここ3〜4ヶ月の間にアフィリエイトの取り上げられ方が非常に大きくなったと思います。アフィリエイトと名のつく関連本も数多く出版されるようになりました。そろそろ宝島ムックでも登場する頃でしょうか。

私がアフィリエイトについて思うことは、アフィリエイトというのがギャンブル的要素が強いということ。儲かった人がその快感を大きく伝えてる、あるいは受け手に大きく印象に残るので、アフィリエイトがすごい儲かるのではないかと幻想を抱かせるところや、誰にでもできること、成功者と自分との差があまりないように感じることなど、ギャンブルとよく似ています。また、運否天賦で短期的に儲かる人もいるけれど、長期的にはきっちり情報収集して分析して、それなりに時間をかけている人が勝利しているところも、ギャンブルに近しいものを感じます。

だから、アフィリエイトはすごく儲かるような印象があるけれども、実際にはギャンブルと一緒で儲かる人もいるけれど、それは一握りで実際にはそんなに儲からない。

アフィリエイトで儲かっている人はなぜ儲かっているのか。きっと儲かっている本人でも実際にはよく分からないのだと思います。基本的に成功体験というのはそこに至る経緯や努力、参入するタイミング、文章力、人柄など内的な要因と、トレンド、群集心理、運など外的な要因が複雑に絡み合っているものであって、そんなに簡単に説明できるものでもない。SEOやユーザビリティの向上など、よくありがちな「アフィリエイト成功の秘訣」は、コンピューター関連書籍の出版社が成功の要因の中から技術的に説明できるものを切り取って見せているにすぎないので、サイト構築には役立ってもそれで儲かることはないでしょう。実際に、アフィリエイトの儲かるコツを示そうとするなら、ターゲットの設定から、売り出す内容、広告の打ち出し方、掲載文章の見せ方、販促の仕方など、経営・マーケティング的な領域にも踏み込んで紹介しないと無理でしょう。アフィリエイトがうまくいっている人は単純にSEOが上手なのではなくて、経営・マーケティング的な領域でも成功している。その部分を把握しないと、素人がいきなり初めても儲かったりはしません。(そういったところまで踏み込んでる本があったら面白いなあ)

アフィリエイトを行うためのコストはゼロなのだから、やって損はないということもよく耳にしますけど、実際にはアフィリエイトに関する情報を収集して、それをサイトに貼付け、効果を測定する、その作業時間こそがまぎれもないコスト。金銭的な移動はないけれど、その作業をしないでどこか働いていればもらえたであろう報酬をゼロにしているのだから、もらえたはず報酬を対価として支払っているわけです。以前に、パチスロのプロの収入は時給にすると大体2000円くらいだろうという話を聞いた事があります。勝つ時と負ける時、それを平均すると大体それくらいになるという話。では、アフィリエイトの収入を時給にするといくらぐらいになるのでしょうか。

わたしのアフィリエイト報酬は時給に直すと・・10・・10円くらい? いや、100円くらいはいくかもしれません。設置した後は原則的に管理費などはかからないので、徐々に元が取れてくるとは思いますが・・儲かっていないのは確かで、時間的なコストを考えたら大赤字です(もっとも時間的なコストを考えたら、ブログをやっていること自体がそもそも大赤字)。儲かれば成功者で儲からなければ失敗者というのが、経済の常で私は完全に失敗者です。

でもまあ、アフィリエイトの楽しみ方と言いますか、アフィリエイトを設置する意義というのは、「儲かること」ただそれだけではないと思います。自分が紹介してそれが人の琴線に触れて購入に至ったことに対する精神的充足。アフィリエイトの満足感というのはそこにも存在します。アフィリエイトは儲からないと認識した上でアフィリエイトを楽しむ、そういった切り口でアフィリエイトを紹介しても良いんじゃないかと思います。

余談ですが、私が思うアフィリエイトで儲けるための条件というか、こんなものが儲かるんじゃないだろうかというエッセンスを列挙してみました。私は儲かっていないのですが、アイデア的には使えるんじゃないかと思います。

  1. (1)ネットで買う方が便利な商品(便宜)
    かさばるもの、重たいもの、直接触って確かめる必要のないもの。一昔前のもの。店頭では探すのが大変なもの。店頭では買えないもの。買ったことを誰にも知られたくないもの。
  2. (2)リスクの低いもの(安心)
    失敗しても損失が少ないこと。個人情報が漏れる心配がないこと(サイト自体の安心感)。
  3. (3)儲かる匂いのするもの・欲求を満たすもの(利得)
    登録や参加すると得をするもの。宝くじサイト。性的な興奮を満たすもの。
  4. (4)ちょっと試したくなるもの・イメージの広がりやすいもの(イメージ)
    占いとか、誰にでも簡単にできて、魅力的なもの。話のネタになるもの。購入した時の感動、快感がイメージできるもの。
  5. (5)何を買っていいのかよく分からない物(選別)
    マニアックな知識が必要とするもの。素人が購入するのに不安なもの。たとえばサプリメントだったり、パソコンだったり。

要するに、ネットで購入するのにはそれなりに理由があるということ。理由というのは、利便性だったり、安心感であったり。商品の善し悪しというのもあるとは思いますが、重要なのは人の心をくすぐるような提案の仕方、ブランド構築の仕方になるんだと思います。どんな商品でも切り口によって、上記のような項目にあてはめることがきっとできると思います。

繰り返しますけど、私は儲かってないですけどね。圧倒的に。