メモログ

塵が積もって山とならないメモのログ

ダメなら、さっさとやめなさい!

原題は「THE DIP」。dipは「くぼみ」とかそういう意味で、本書では「大勢の足をすくう落とし穴(この本では「運命の谷」と呼ぶ)(p9)」という意味。本書では、人生の壁(運命の谷)にぶつかったときに、闇雲に進むのではなく、打ち込む価値がなければ退く(やめる)ことも視野に入れることを喚起しています。分量的には100ページ前後で、1時間〜2時間くらいでさっと読むことができます。

打ち込む価値があるのかないのか、どのように見極めるのか、本書では「ナンバーワンになれるか」を見極めるための指標として提示しています。ナンバーワン(世界で最高)という意味は、たとえば「今の自分にとって最高かどうか」「自分に関わりのある世界で最高かどうか」(p20)というような意味で、ひとつの「世界観」の中でナンバーワンというような意味合い。

ナンバーワンを目指すか否か、無理なら「やめる」、できるなら「粘り抜く」。べつに仕事とか人生とか、すべての情熱を傾ける必要はないとは思いますが、何かを成し遂げる為には壁を越える努力が必要。では、その努力が自分にとって価値があるのかないのか、本書はそれを考える良いきっかけになるんじゃないのかなと、個人的にはそう感じました。