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情報の行間を読む(2/4)自分を知る

真実と判断するための6つの基準

「富の未来(アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー 講談社」によると、人は真実を見極める手段として下記の6つの基準をよく使うそうです(上巻のp233から。カッコ部分は私による補足です)。

  • 常識(一般的に常識と信じられていること)
  • 一貫性(論理的に矛盾がないこと)
  • 権威(その道の権威からの言葉)
  • 啓示(絶対的な対象からの言葉)
  • 時の試練(時を経て語り継がれていること、経験則)
  • 自然科学(自然科学によって検証された事象)

これらの基準は真実に近いものを見つけるのに役立つかもしれませんが、必ず真実と判断できる基準ではないので注意が必要です。多様化する社会において常識は無実化していますし、論理的に矛盾無く一貫性があれば正しいというわけではありません。権威による発言であても、中にはとんでもない発言もありますし、権威そのものが未来永劫権威としてのスキルを保っているかは疑念の余地があります。啓示は妄信につながり、過去の手法は現在では通用しない可能性を常にはらんでいます。自然科学は唯一客観的と言えるかもしれませんが、科学的な検証には時間がかかるため、オンタイムで得られる最新情報に対する効力は部分的です。

なんでもかんでも疑ってかかれと言いたいのではありません。重要なのは、自分の持っている判断基準の脆弱さを知ること、真実を型にはめて考えすぎないようにすることかと思います。