評価:★★★★☆
全体的に会話が少なく、暗いイメージの映画(と、うしろのおばさんが言っていました)でしたが、主演のローラ・ネマルク(クレール)の演技がとても繊細で個人的にとても心うたれました。仕草や目線で実に多くの状況描写がされていて、言葉にならない感情の起伏を感じ取ることができました。
物語の発端となる「匿名出産」という制度は、クレールの刺繍のWEBサイトによるとフランスではフランス革命以後から認知されていた制度だったようです。外務省のWEBサイトによるとフランスの人の90%がカトリックとのとこで、宗旨として妊娠中絶を避けるようなところがあるのかもしれません。