「危ない食卓 - スーパーマーケットはお好き?」という本を読みました。食の安全性について、食品ラベルとトレーサビリティ(追跡可能性)、配送システムと環境問題・フードマイル、低賃金労働、食の砂漠化、グローバル企業の購買力と搾取・フェアトレード、関税と保護政策など、多角的な視点で問題提議しています。本文は食品加工工場への潜入取材や現地でのインタビューが中心で臨場感がありました。その上難しい内容のわりに平易な文面でとても読みやすかったです。
一口に「食の安全性」といっても、たくさんの問題が山積みになっているのがよく分かります。個々の問題については本を参照していただくとして、こうした問題がたくさんある中で私たちはどうしたアクションをしていくべきなのでしょう。
それはやはり消費スタイルの改革なのだと思います。よく言われていることですけど、できるだけ環境に優しいもの、安全に配慮されているもの、公平な取引が行われているものなど・・を購入していく。いわゆるLOHASを実践していくことだと思います。結局のところ小売店にしろメーカーにしろ、商品を売るためには、消費者の志向の変化に対応していくものですから、「安ければ売れる」というパラダイムを「環境に考慮したもの、社会的責任を果たしたものが売れる」というパラダイムに変化させていけばよいのだと思います。まあ、いうほど簡単じゃないし、具体的に何をしていけば良いのかもよくわからないわけですが。
とりあえず、できる範囲で徐々に取り組んでいければ良いのだと思います。生活習慣のすべて変化させることは難しいけど、少しずつ取り組んでいく。とりあえず私は自宅で朝飲むコーヒーはスターバックスのフェアトレードコーヒーにしてみてました (-: あと、仕事場にマグカップ導入を検討中・・・早く実践しなければ。
簡単にできるLOHASな情報があれば是非教えてください。LOHASとはLifestyles of Health and Sustainabilityの略称で、「健康と環境(持続可能性)を重視するライフスタイル」を意味します。
- 1章 チキン - 食べ物は安全になっているのか?
- 2章 レタス - 環境を汚す現代の食システム
- 3章 サラダ - 低賃金労働者が頼りの産業
- 4章 パン - 多様性が消えていく
- 5章 リンゴとバナナ - 企業が帝国主義に走る時代
- 6章 コーヒーとエビ - 南北問題が解消しない理由
- 7章 できあい食品 - 体にいい食べ物はどくに行った?