メモログ

2046をみてきました。

評価:★☆☆☆☆

「2046」とは主人公のチャウが映画の中で創り上げる小説のタイトルであり、小説の世界でミステリートレインが目指す先でもあります。チャウはミステリートレインが 2046 に向かう途中で起きる出来事として、彼の身の回りに起きた出来事を比喩的に表現していきます。小説の中の登場人物は彼の身の周りにいる人たちだけれども、小説の中の登場人物は彼というフィルターを通して描かれているから、つまるところそれは彼自身。現実世界で起きた出来事が、「2046」という小説の世界にも反映され、書き加えられていきます。そしてチャウの中に出てきた一つの結論が、小説の結末となって表現されていきます。

ウォン・カーウァイ監督の映画を今まで一度も見たことがない人には何がなんだか分からない映画です。2046 を見る前に彼の前作を見たり、他の人のレビューを読んだりして、ストーリーとそのディテールを十分に理解した上で見ないと最初の 30 分で映画館を出たくなること間違いなしです。初心者には極めて不親切な映画。深読みできるくらい詳しくなったら、きっと異なる評価ができるはず。そういう意味で賛否がかなり分かれる映画だと思います。

私について

Yutaka Yamaguchi
東京在住。TypeScript, Node.js, Reactなどフロンエンドが主力。Perlも書く。SwiftやRubyも過去には使ってた。過去のTOEIC 860くらい。