watir-webdriver で開いた Firefox の Firebug を起動状態にすると同じ要領で、FireMobileSimulator を起動した状態で watir-webdriver を実行することができます。ただ Firebug に比べると若干設定の追加が必要です。具体的には下記のような感じ。
require 'rubygems'
require 'watir-webdriver'
profile = Selenium::WebDriver::Firefox::Profile.new
profile.add_extension("./firemobilesimulator.xpi",:firemobilesimulator)
profile['msim.current.carrier']='DC'
profile['msim.current.id']='1'
profile['msim.data.lastversion']='1.1.11'
selenium = Selenium::WebDriver.for :firefox,:profile=>profile
browser = Watir::Browser.new selenium
最初から add_extension までは前回と同じです。FireMobileSimulator の api はダウンロード一覧から適切なバージョンのものをダウンロードします。上の例ではバージョン「1.1.11」を使用しています。
そのあとの profile[‘msim.current.carrier’]=‘DC’は、プロフィールの設定に msim.current.carrier の値を設定しています。この設定は FireMobileSimulator で現在設定しているキャリアが何かを示しています。profile[‘msim.current.id’]=‘1’というのは、FireMobileSimulator の devicelist の 1 番目の項目を設定しているという状況になります。profile[‘msim.data.lastversion’]=‘1.1.11’では、FireMobileSimulator の現在のバージョンを設定しています。この設定がない(または設定しようとしているバージョンと異なる)場合、FireMobileSimulator のアドオンはアップデートを行ったと見なし、release note をタブで表示しようとします。「msim.data.lastversion」などのアドオンに関する設定については「about:config」の状態で一通り参照することができます。
FireMobileSimulator では、8 つのデフォルトのユーザーエージェントを用意していますが、それ以外のエージェントを使用したい場合は、下記のような感じでアドオンを追加することができます。
profile['msim.devicelist.9.carrier']='SB'
profile['msim.devicelist.9.label']='SoftBank SH999'
profile['msim.devicelist.9.useragent']='SoftBank SH999'
profile['msim.devicelist.count']=9
他にも端末ごとに設定できる値がありますが、詳しくは about:config の内容を参考にしてください。