産業再生機構のCEOであった富山和彦さんの著書。内容は「リーダーに必要なのは「ストレス耐性」と「胆力」だ!」という帯のあおり文そのままという感じです。産業再生機構という仕事で結果を出した富山さんの言葉は重みがあり、ひたすらに尊敬の念を覚えます。170ページほどですが、1ページあたりの字数が少ないので一日あれば読めます。
仕事で何かを実行しようとしたときに、いろいろ調査とか評価とかしても、完璧に完全な情報を集めることは不可能で、不確実性が残ってしまう(それも結構な範囲で)。その状況下で、決断し突き進んでいけるか、周囲の批判にさらされても正しいと思った方に足を進められるか、最終的に必要なのは決断力であり、それを精神的に支える「ストレス耐性・胆力」なんだろうなと感じました(だからといって調査とか分析が価値のないことだとは思いませんけど)。
この間読んだ「PMBOK入門」にもプロジェクトマネージャーの振る舞いとして「プロジェクトは想定外のことが起るから、動揺してはいけません(p15)」と書いてありました。小さな問題が予想外に発生しただけでオドオドしてしまう私はまだまだ未熟者だなあと思います。