WEBの制作をしていると良く出てくるのが、「要素」と「属性」という言葉。専門用語ではなく単なる日本語として扱われているためか、はたまた常識として認知されているためか、その意味はWEB制作本の片隅にも載りません。でもWEB制作、特にHTML制作において「要素」と「属性」の区別がつかないと難儀します。抽象的な言葉なので分からないままにしておくと何が「要素」で何が「属性」なのか分からなくなってきます。一度その定義のようなものを理解しておくとWEBの制作はぐっと楽になります。
要素とは何か。要素とは「物事を成り立たせている成分や性質」を指します。たとえば家の中の柱や窓などといったもので、「家」というものを形作るためにあるパーツのようなものです。HTMLで言えば、HTMLタグがそれにあたります。HTMLという「家」を作るために必要な要素という感じです。
一方、属性とは何か。属性とは「そのものに備わっている固有の性質・特徴」を指します。たとえば柱の材質(木や鉄)などを示します。HTMLで言えば、HTMLタグ(たとえばimgタグ)に任意の特徴(たとえばalt属性)を加えることでHTMLタグに意味を追加します。最近ではHTMLの構造部分とレイアウト・デザイン部分の分離、いわゆるウェブスタンダードが広がってきているため、扱われる属性の数は減りました。