2007年9月アーカイブ

2007年9月30日

世界一やさしい問題解決の授業

問題解決をするための思考法について説明した本で、「問題解決能力」について、原因の調べ方(原因の洗い出しと原因の仮説・検証)、問題を解決するための目標設定のしかたについて書かれています。115ページ程度の薄い本で1〜2時間程度の時間で読み切れてしまう平易さが魅力的です。冒頭の「どうせどうせ」子ちゃん(わたしなんてどうせだめよ、とすぐにあきらめてしまう)、「評論家」くん(自分なりの意見は持っていて、人にあれこれ指図するけど、言いっぱなしで自分では何もやらない)、「気合いでゴー」くん(やる気があって前向きだけど、うまくいかないときでも精神論で片付けてしまう)、問題解決キッズの話は、「そうそう、いるいる。そうなんだよねー」と共感してしまいました。マツモトナオコさんのイラストもかわいらしくていい感じです。

この本を読んだあとに、さらに深く考え方について何か読んでみたいというときには、「考える技術・書く技術」が個人的にお勧めです。

ソーシャル・キャピタル

ソーシャル・キャピタル(社会における信頼・規範・ネットワーク)に関する本で、ソーシャル・キャピタルの概念(第一部)、社会問題とソーシャル・キャピタル(第二部)、政策への提言(第三部)の三部構成となっています。すごくすごくかいつまんで言うと、ソーシャル・キャピタルが大きい社会では個人の満足度が高く、取引費用も少なくてすむ、だから経済の分析、政策の立案などにおいてソーシャル・キャピタルは考慮する必要があるのだ、とかいう感じの話。

第一部では概念の説明とともに、無形の価値であるソーシャル・キャピタルをどのように計測して、評価するかについても触れられています。「信頼」とは何かを一意的に定義するのは難しく(本書でも定義にかなりの紙面を割いている)、なにをして「信頼」に足るのかを判断する基準は個人、地域、国、文化で異なるところがある。ソーシャル・キャピタルをいかに客観的に測定・評価するのかは、なかなか難しい話だなあと感じました。

第二部はソーシャル・キャピタルが社会的にどのように効果を与えているか、社会的な問題がどのようにソーシャル・キャピタルに影響を与えているかについて、いろいろなケースを提示して論じています。たとえば信頼があれば細かな契約が不要となり、弁護士や会計士などの専門家が不要になる、そしてその結果、専門家の需要の低下、短期的にはGDPへマイナスの効果があるとか(p70)。そのほか、経済格差とソーシャル・キャピタルの関係や、教育とソーシャル・キャピタルの関係とか、メディア(テレビ・インターネット・携帯電話)とソーシャル・キャピタル、高齢社会・健康寿命とソーシャル・キャピタルなど・・幅広く話を展開しています。

2007年9月29日

CSS Sprite Generator : 画像を統合してHTTP requestを減らす

YSLOW 勉強 : 1: Minimize HTTP Requests」の記事でHTTP requestを減らすためのアプローチとしてCSS Spriteという手法が紹介されていましたが、今度はそれを生成するためのジェネレーターが紹介されておりました(変な日本語だなあ)。オフセットなどを設定してzip形式で圧縮したファイルをアップロードすると、画像を統合したファイルとそれぞれの画像を呼び出すためのCSSを表示してくれます。

2007年9月26日

PMBOK入門

プロジェクトマネジメント体系の標準であるPMBOK(Project Management Body of Knowledge)を解説した本です。本書は1〜2章がプロジェクトマネジメントとPMBOKについての基本説明、3〜7章がPMBOKを利用したケーススタディという二構成になっています。本の分量的には150ページ弱と比較的少なめな感じですが、ケーススタディではPMBOKに記述できないようなプロジェクトマネジメントの勘所についても幅広く扱っています。

こうした体系化された知識の良い点は、たとえばプロジェクトのスタート時に、何を準備していかなければいけないのか、準備漏れがないか、気づきを与えてくれるところなのではないかと思います(その中で何をすべきか、プロジェクトの規模にあわせて取捨選択は必要かとは思いますが)。プロジェクトマネジメントを実際に業務として行ったことはないのですが、プロジェクトの一員として知っておくのも良いのかと思います。

個人的にはp109の「コミュニケーション・チャネル(会議の最大回数)」とp115の「要件定義フェーズで発生しやすい問題」という二つのコラムに興味がそそられました。前者はコミュニケーション・チャネルはステークホルダー数をnとしたときにn(n-1)/2で算出できるという話で、ステークホルダーが100人いたら単純に計算すると4950回の会議が必要になるから会議の仕方、情報の伝達方法を考えないといけませんねという話。後者は「時間的制約」と(時間の経過と外部環境(市場など)の変化に起因する)「要件の変更」という二つの理由から、要件定義フェースで一つの機能を細かく検討しすぎず、大枠を決めることが大事だという話。

2007年9月21日

デジカメを購入

久しぶりにデジカメを買っちゃいました。一眼レフは実力的にも重量的も荷が重いので、スリムなコンパクトカメラ。スペック的にもよくわからないので、見た目でLEICAのC-Lux 2のブラックを選択してみました。サイトに載っているサンプルのように奇麗に撮れるようにがんばっていきたいなと思ったり思わなかったり。すぐに自分の中の写真ブームが去る気がしないでもないですが。 L1000012.jpg (撮った写真をphotoshopで加工)

2007年9月19日

オフサイド・ガールズを見てきました

オフサイド・ガールズという映画を見てきました。イランの映画ですが、事情によりイランでは映画館での上映は許可されていないらしい。話の中心は、サッカー好きで監視の目をかいくぐろうとする女性と、女性を捕まえる軍人男性とのやりとり。「女性は競技場でサッカーを見てはいけない」という規則が話の背景にあり、イランという国の風習をかいま見ることができます。

登場する女性の規則を破ろうとする力強さや、したたかさが愉快で楽しかったです。「明日へのチケット」の第三幕でもサッカーと社会問題をひっかけた話でしたが、陽気でしたたかといったところで共通した雰囲気の良さを覚えました。なんだかんだいいつつも、サッカーという一つの興奮・狂喜が、すべての人をつなげてしまう。その一体感が見ていて心地よかったです。

なお、見た映画館は日比谷シャンテシネで、席は全席予約制。B1の劇場、真ん中よりの後ろのG席で見ましたが、ちょうどぴったりな位置でした。少し後ろ側の方が見やすいかも。

2007年9月18日

MT4のダッシュボードにMT3ライクなブログ一覧を表示

小ネタ。MT3以前からMT4を使い続けていると、以前のトップページの方が使いやすいかもと思うときもあります。個人で運営しているブログで、ブログのスタッツがあまり必要がないときはとくに(まさに私)。My BlogsのWidgetはMT4のDashboardにMT3ライクなブログ一覧を表示してくれるWidgetです。My BlogsのWidgetをインストールして、所定のフォルダに追加するだけで利用することができます(あとDashboard画面で追加したWidgetを追加するだけ)。詳細はInstalling My Blogs | My Blogs | Movalog Plugins: Movable Type plugins by Arvind Satyanarayanを参照。

日本語で表示されると、右上の「新しいブログ記事 ? 新しいウェブページ ? ファイルアップロード」のショートカットが長く表示されてしまうのですが、たぶんそんなに気にならないと思います(気になる人は気になるかも)。個人利用はフリーで、商用利用、エンタープライズでの利用にはライセンスの購入が必要。 cap091801.gif

2007年9月14日

透明度のクロスブラウザ対応

小ネタ。メモログ:MTIfタグを利用したタブ型ナビゲーションのエントリーで作成した、アクティブ以外のタブには透明度をつけて濃淡の差を出しています(別に透明度で濃淡の差を出す必然性はないのですが使ってみたかった)。指定の仕方は下記のような感じ

opacity: 0.8;-moz-opacity: 0.8;filter: alpha(opacity=80);

opacityはCSS3の、透明度を割り当てるための指定です。safari 2、safari 3、Firefox 2、IE7など最新のブラウザではすでに対応ずみの指定で、この指定だけでもけっこうそのまま使うことができます。ただIE6や古いFirefoxだとopacityは対応していないので、一緒に「-moz-opacity: 0.8;filter: alpha(opacity=80);」を指定しています。-moz...の指定が古いFirefox用で、filterの指定がIE6用。これで代表的なブラウザのすべてで問題なくなります。

Firefox2、IE7ではopacityだけで問題ないので、あと数ヶ月もしたらこのクロスブラウザ対応はあまり気にしなくても良くなりそうですね。うむ。

9/19 追記。Mac Firefoxで閲覧したときに、opacityの影響でフォントのアンチエイリアスのレンダリングが変な感じになる(文字が細くみえたり太くみえたりする)。全体にopacity:0.9999を入れたり、text-shadowで常に細い状態で表示させることができなくはないようですけど、素直に背景色とフォント色で濃淡をつけるように変更しました(以下のサイトを参考にしました)。

2007年9月13日

MTIfタグを利用したタブ型ナビゲーション

Movable Type 4 から追加されたMTIfタグを利用して、現在いるページがアクティブな状態になるタブ型ナビゲーションを設置してみました。作業内容的にはMTで奇数行、偶数行ごとに背景色をつける方法と変わりません。今回は分岐の条件をテンプレートの種類(名前)にしています。

まずナビゲーションのHTMLがこちら。アクティブにしたいタブに「here」というclassを指定しています。MTUnless を併用するともう少しかしこいHTMLにできるかもしれません。

<div id="banner-image">
<div id="banner-image-inner">

<div id="topnavi">
<div id="topnavi-inner">
<ul>
<li class="rss"><a href="http://feeds.feedburner.jp/memolog">
<img width="9" height="9" alt="RSS" src="http://memolog.org/mt/mt-static/images/status_icons/feed.gif"/>
RSS</a></li>
<li class="archives<MTIf name="archive_index"> here</MTIf><
MTIf name="entry_template"> here</MTIf><MTIf name="datebased_archive"> here</MTIf>"><a href="
<$MTBlogURL$>/archives.html">archives</a></li>
<li class="profile"><a href="http://memolog.org/mt/mt-search.cgi?tag=profile&IncludeBlogs=5">profile</a></li>
<li class="home <MTIf name="main_index">here</MTIf>"><a href="<$MTBlogURL$>">home</a></li>
</ul>
</div>
</div>

</div>
</div>

CSSはこんな感じ。背景画像の上にタブを載せているので、表示がずれないようにピクセル単位でガチガチに指定しています(ulのマージンが入ることに気づかずに、しばらく悩んだ)。

/* top navigation */
#banner-image {height:160px; background:#fff url(http://memolog.org/site-design/0701/050101.gif) no-repeat; width:940px; margin:0 auto;}
#banner-image-inner {padding-top:125px;}

#topnavi {height:35px;}
#topnavi-inner {padding-bottom:10px; padding-right:20px; text-align:center;}
#topnavi ul {list-style-type:none; margin:0;}
#topnavi li {width:54px; height:25px; margin:0 2px; float:right;}
#topnavi li a {width:46px; height:17px; display:block; padding:4px; background-color:#e6e6e6; 
font-size:11px; font-familiy:Verdana,sans-serif; opacity: 0.8;-moz-opacity: 0.8;filter: alpha(opacity=80);}
#topnavi li a:link, #topnavi li a:visited {text-decoration:none;}
#topnavi li.here a{background-color:#fff; opacity: 1;-moz-opacity: 1;filter: alpha(opacity=100);}
#topnavi li a:hover {background-color:#A1D0FF; opacity: 1;-moz-opacity: 1;filter: alpha(opacity=100);}
#topnavi li.rss img {margin-right:4px;}

2007年9月12日

JR福知山線事故の本質

本は3章構成で1章が被害者の宮崎千通子さんの手記、2章は事故の科学的な見知による分析、3章は社会への提言といったかたち。1章の手記は事故から手術、リハビリまでの1年間について詳しく触れられています。実体験を通しているがゆえに、その場にいるかのようなリアルな描写となっています。事故の被害者を自分に置き換えて想像すると、ほんとに恐ろしすぎて何も言えません。そんなきつい経験を乗り越えて、前を向いて体の回復へと行動しているのですから、宮崎さんには深い敬意を覚えます。また、ニュースで見る事故は、1日で終わってしまいますが、現実にはずっと何年もの長い道のりであることを認識させられました。

2章では、調査資料から当時の運転状況を推察したあとに、「脱線」か「転覆」かの論拠となっている「国枝論文」についての詳述し、この事故の本質とはいったい何だったのかを論じています。筆者は、ひとつには転覆させないための対策が不十分であったこと、ひとつには科学的な分析から必ず転覆する速度(転覆限界速度)を把握していなかったことから、この事故は「科学的見知の欠如による、起るべくして起きた事故」と論じてじています。

日ごろ安全に稼働していると、気持ちがゆるみ、ミスを犯してしまうときがあります。人が動かしている以上、ミスや予期せぬ出来事はつきものであるから、人がミスをしても安全な状態を保てるか、また危険な状態になる境界線を理解しているか、そういった配慮が重要なのだと思いました。

3章は社会への提言。企業の社会的責任についてと、CSO(チーフ・サイエンス・オフィサー)の導入提案など。

平易な文面で、科学的な前提知識がなくとも話を理解することができます。たまたま手に取った本でしたが、読んでよかったと思いました。良書です。

2007年9月 8日

MTEntryImages を使って最近読んだ本の画像をリスト表示

MTEntryImagesを使って、最近読んだ本(と音楽CD)の画像をリスと表示してみました。MTEntryImageの良いところはAmazonから貼付けている画像でも取得して表示してくれるところです。作業はMTEntryImagesプラグインをインストールして、下記のようなウィジェットを作成しただけです。

メモログでは、本と音楽の記事にはそれぞれ「book」「music」というタグがついているので、その記事にある画像だけを表示させます。

<div class="widget-books module">
<h2 class="widget-header">最近の本と音楽</h2>
<div class="widget-content">
<ul><MTEntries tags="book OR music" lastn="9">
<MTEntryImages img_lastn="1" this_entry="1">
<li><a href="<MTEntryImageEntry><$MTEntryPermalink$></MTEntryImageEntry>"><
img src="<$MTEntryImageSrc$>" alt="<$MTEntryImageAlt$>"></a></li>
</MTEntryImages></MTEntries>
</div>
</div>

CSSは下記のような感じです。

.widget-books img, .all-books-musics img {width:65px;}
.widget-books ul, .all-books-musics ul {list-style-type:none;margin:0;padding:0;}
.widget-books li, .all-books-musics li {display:inline;}

上記と同じ要領で、過去の読んだ本・買ったCDの画像を表示するページを作成してみました。なかなかいい感じです。

2007年9月 7日

ハーバードでは教えない実践経営学

1985年に「マコーマックのマンビジネス」というタイトルで出版された本の新訳版です。いわゆるビジネスに必要な「処世術」、パートナーシップの構築など、筆者曰く「ハーバード・ビジネススクールでは教えたくても教えられない(p8)」内容を扱っています。「人間」「営業と交渉」「企業経営」の3部構成。

第一部「人間」はそのまんま「人間」がテーマです。その人の「人となり」をどのように判断すべきか、「先入観を持たない」「積極的に観察する」など判断するための基準・ステップを経験談を交えて説明しています。一部の後半は上記をふまえて、自分をどのように魅せるべきかをとつとつと経験談を交えて伝えています。中でも「人を窮地から救ってやる(p71)」の節は面白くて、「話が違う」とその場の利益だけで切り捨てるのではなく、大局的な見知を持つことの重要性を説いています。伝説のホテルマン「おもてなし」の極意の話と相通じるところがあります。

第二部「営業と交渉」もそのまんまのテーマで、商機・タイミングの取り方、交渉の仕方、市場性、商品のポジショニングなど、経験則にもとづいたアドバイスをしています。個人的に気に入ったのは、「セールスの前提条件(p184)」のページにあった二つの前提条件で、ひとつは「相手が買いたがっているものは何かを知ること」、ひとつは「買う人は誰かを知ること」というもの。前者は、つまり相手に「買わせる」より、相手が買いたいものを(知り、それを)売るほうが、簡単だという話。後者は、相手会社の意思決定者、意思決定フローを知ることの重要性を指摘しています。

第三部「企業経営」は、「起業」「会社の維持」についての知見が集められています。内容的には人事が中心という感じです。採用の重要性とともに解雇の仕方についても言及しています。事業戦略のような箇所もありますが、量的には少なめです。

部の中にいくつかの章があって、章の中はいくつかの見出しと400〜800字程度の本文の節で構成されているため、テンポよく読めました。また、それぞれの節は基本的に独立した話を扱っているので、興味を持続させやすかったです。

2007年9月 3日

頭のいい人の時間攻略法

最近、勉強本がブームなのかよくわかりませんが、この手の本が書店にたくさん並んでいます。ついついなんとなく買ってしまいました。

本書は著者流の時間の使い方について、400〜600字程度の文章で60〜70程度のトピックを紹介しています。各トピックは、脳科学的な知見から、生活習慣の改善的な話、ライフハック的な話など、多岐にわたります。どの部分が役に立つのかは人によりけりだと思いますが、個人的には「時間をコントロールするために自分の処理能力を把握しておく」というのが良いアイデアだなと感じました。たとえば「ブログ記事を30分程度で書くことができる」と把握していれば、30分隙間があったときに、ぱっとブログを更新できる。

ただ、話題が多岐にわたる故に、自分的には関心を引かない項目も多かったです。また「脳科学」的な知見については、平易で読みやすい反面、理論的な裏付けが少なくいまいち納得感がない部分はあります(詳細に記述されれば理解できるのかというと、そうではないのですけど)。

とはいえ、てきとうに読むだけで勉強へのモチベーションはあがりますし、一つ二つでも参考になる話があるならば、無駄にはならないかなと思います。はい。話の内容も軽めなので、雑誌感覚で暇つぶしにさっと読むのも悪くないかと思います。ざっと読むと、たぶん30分〜1時間程度で読めます。

ヌンチャク再結成・コンプリートBOX発売

90年代一世を風靡した・・かどうかはよく知りませんが、友達から教えてもらって一時期かなり聴きまくっていた(そして今もたまに聴いている)ヌンチャクがなんと再結成! いろいろハードコアとかパンク的なものを聴きつつも、ヌンチャク以上にパンチの効いた曲にはなかなかめぐりあわないないなあと思っていたので、かなり衝撃的。うれしいです。記念なんだかよくわかりませんが、コンプリートBOXまで出ていました。今日、HMVで偶然見つけて知ったので、全然情報がありませんが、手探り感のあるブログのアーカイブをのぞくとすでに6月頃には再結成の話は決まっていたもよう(誰か詳細を教えてください)。

ヌンチャクを視聴したい場合は、ヌンチャク公式サイトや、iTunesで「ヌンチャク」で検索するといくつかの曲のさわりを聴くことができます。でもかなり好みが分かれそうな気がするので、万人にお勧めできる曲ではないですけど。私は好きです。個人的なお気に入りは「舌打ち生活」「都部ふぶく」「人情ヴァイオレンス」「3コードで悪いか」などなど。

Nunchaku Archives~もうふぶかない~(DVD付)

2007年9月 2日

メディア・バイアス

副題は「あやしい健康情報とニセ科学」。メディア・バイアスとは「メディアによる情報の取捨選択のゆがみ(p6)」のことを指します。本書では食に関する話題を中心に「情報のゆがみ」について11章構成で各論的に書かれています。

個人的に注目したのは「量の大小を考える(p40)」という節で、警鐘を促す情報の中には摂取する「量」を無視している場合があるという話です。たとえば何百倍、何千倍の量を摂取しないと問題が起きそうにない添加物に対しても、この食品は食べたら危険と警鐘する。安全にも関わらず、危険と判断してしまう。こうした誤った認識の問題点は、食品添加物がもつメリット(保存性など)を享受しにくくさせてしまうこと。農作物における農薬も同様で、農薬に対する誤った認識が、そのメリット(収穫量の向上)を享受させにくくしてしまう。結果として、違う非効率的な方法を利用することを強制され、その非効率性が価格に反映したりして、社会全体の不利益につながる。

安全か危険かの判断は素人目には難しく、とりあえず否定してしまう方に偏りがちです。ただ、そうしたアンバランスな認識が、安価で安全な食物を否定することにつながるということを考えさせられました。本書では報道されている情報が正しいかを見極める上での基本的なアプローチ方法「科学報道を見破る十カ条」の一つとして、「量」に注目することを勧めています(p256)。

新書で250ページくらいの分量ですが、情報量は満載。それでいて平易で読みやすいので、一読されることを勧めたい本の一つです。下に章の構成を記します。

  1. 健康情報番組のウソ
  2. 黒か白かは単純すぎる
  3. フードファディズムの世界にようこそ
  4. 警鐘報道をしたがる人びと
  5. 添加物バッシングの罪
  6. 自然志向の罠
  7. 「昔はよかった」の過ち
  8. ニセ科学に騙されるな
  9. ウソつき科学者を見破れ
  10. 政治経済に翻弄される科学
  11. 科学報道を見破る十カ条

最後に本書で紹介されている国立医薬品食品衛生研究所安全情報部の主任研究員、畝山さんのブログを紹介します。

2007年9月 1日

伝説のホテルマン「おもてなし」の極意

キャピトル東急ホテル エグゼクティブコンシェルジェであった加藤健二さんの本。5部構成で、1〜3部が加藤さんの半生記、4部が加藤流サービスの各論といった感じで、5部はこぼれ話といった感じです。

人とのコミュニケーションを円滑にするためには、その人との距離感をいかに「最適な」状態にするか、ということなのかなと思いました。加藤さんは「握手」を媒体にして、「このお客様はこの距離感が好まれるのか」と判断し、最適な距離感を調整している、そんな印象を受けました。

また、加藤さんの信条の一つに「絶対にノーといわない」というのがあり、本書の随所でその信条が読み取れます。「絶対にノーといわない」というのは、比喩的で、言い換えるなら「お客様が困っているときは必ず手を差し伸べて、必ず解決する」ということなんだと思います。そうすることで、今度はこちらが困ったときに手を差し伸べてくれる。Win-Winのネットワークが生まれる。少人数(WEBサービスと比べたら)で一人当たりの料金が高い、ホテル業だからこその部分があるとは思いますが、見習う価値は十分ありそうです。

新書で200ページくらいの分量なので、1時間〜2時間程度で一読できます。長年サービス業でアルバイトをしていた身の上の私としては、興味を失わずに読むことができました。モーレツに働きすぎて入院してしまうエピソードは、なんというか昭和というモーレツな時代を感じさせる一面でした。人に歴史あり。ヒルトンからキャピトル東急への変遷とかも時代の躍動感のようなものを感じました。

Blueprint Grid CSS Generator : Blueprint のグリッド編集ツール

先のBlueprintのエントリーで、「横幅を変更したいときはCSSを手作業で調整する必要となるため、すこし手間がかかる。 」と書いたのですが、Blueprint Grid CSS Generatorでは列数、マージン、列あたりの横幅、ページの横幅を入力すると、調整した状態のBlueprintを生成してくれます。

すてきだ。

2020年の日本人

副題は「人口減少時代をどう生きる」。人口が減少するという今までにない時代の到来という背景にして、現在の状況と今後の展開を推察しています。「日本人の働き方」「日本の住まい方」「日本人の過ごし方」の三部構成で、一部の「日本人の働き方」では、いままでの経済成長とは何を背景にしていたのかを詳述して、それがこれからの「人口減少時代」では通用しなくなることに言及しています。

二部「日本の住まい方」では、日本は都市に集中した人口構成であることを指摘しつつ、地方経済をいかに改善していくかについて多くの紙面を割いています。三部「日本人の過ごし方」では、高齢化、長寿化を背景に、年金や福利厚生をどのように再構成すべきか、ひいてはどのように財政の収支をバランスさせていくかについて論じています。

本書のタイトルが、「日本」ではなく「日本人」としたのは、「自分たちで社会を創造するのだから、主体は日本はなく、日本人である(p2)」だからだそうです。国の力ではなく、人の力を押し上げていこうという感じでしょうか。別の言い方をすれば、ハード(設備・機械)への投資ではなく、ソフト(人)への投資を促進しようとかいう感じ。「2020年の人口構造」というほぼ確定している未来を前提にしているため、話の内容は結構手堅いと言いますか、現実的なところを抑えています。

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