2006年12月アーカイブ

2006年12月29日

IE7対応しているかどうかを確認するための3つのポイント

既存のウェブサイトのCSSについて、IE7対応しているかどうかを確認するためのポイントは大きく3つかなと思います。

  1. スターハック(* html)の記述があるかどうか
  2. プロパティハック(_property:value)の記述があるかどうか
  3. html>bodyの記述があるかどうか

これらの記述がなく、それでいてIE6で十分きれいに表示できていれば、IE7でも大体大丈夫だと思います。IE7で確認する必要がないということではありませんが。

スターハック対応

スターハックで記述されている箇所はIE7では無視されてしまいますが、その上の行に*+htmlで指定を追加すると問題なくなります。きれいなCSSとはいえませんけど、他のブラウザに影響を与えない方法としては有効です。

*+html body .class {height : 100px;} * html body .class {height : 100px;}

同じ指定を並記するなら、「*+html, * html」という形で記述した方がきれいなのですが、この形ではIE6でハックが有効に機能しないようです(* html, *+htmlという順番では試してません)。

プロパティハック対応

プロパティハック(_property:value)もスターハックと同様に、IE7では無効となります。スターハックの場合と同様に*+htmlで追加で指定することで対応することができます。_propaty:valueを、「*property:value」という形に置き換えることで対応することも可能のようですが、実際に試したことがないのできちんと動作するかは分かりません。

body { width:100px; _width:120px; } * html body { width:120px; }

html>body対応

html>bodyの指定はIE6では対応していなかったのですが、IE7では対応しています。そのため、*+htmlで記述を相殺させる必要があります。

html>body { background-image: url(src);} *+html body {background-image: none;}

より完璧な対応をほどこすための参考サイト

上記の対応方法は、時間をかけずに、かつ他のブラウザの影響を与えずに対応するための一例です。CSSハックを工夫したり、HTMLにIE 7用のタグを埋め込んだりすることでより美しい修正方法もあると思います。下記にはその参考になるサイトを紹介しておきます。

2006年12月20日

情報の行間を読む(4/4)調査対象を知る

調査対象の意図を知る

マーケティングリサーチや、社会学の研究結果、新聞の取材など、情報の多くには情報源となる人が存在します。発信者とは別に情報源にも意思があり、意図を持っています。統計データなどでは、たとえば調査対象がどんな方法で調査を受けたのか(アンケート用紙を郵送する形か、面談方式か、インターネットでの調査か)、どんな心理状況で調査を受けたのか(見栄や欲がはいっていないか)、質問に調査対象を特定の回答に誘導させるようなないか、など調査に係るさまざまなバイアスを考慮する必要があります。

また、人の心は月日によって変化します。「心脳マーケティング」で紹介している例(「経験値を伝える技術 p282」から孫引き)によると、新しいキッチン用品を使用した消費者の60%以上が三ヶ月以内にその商品を買うだろうと答えたが、実際には八ヶ月たっても12%しか購入していなかったそうです。新聞の取材などでも、そのときは興奮して行き過ぎた意見を伝えたが、あとで冷静になって考えてみたらそんなこともなかったと思い直す調査対象もいるでしょう。

調査対象を知る上で重要なのは、こうした人間に起因したバイアスを考慮することだと思います。調査による客観的な分析してみたところで、その基となる情報源にバイアスがあればあまり役には立ちません。

2006年12月18日

情報の行間を読む(3/4)発信者を知る

発信者の意図を知る

「情報のさばき方(外岡秀俊著 朝日新書)」では、情報をさばくための技術として、下記の5つの基本原則のひとつとして「情報発信者の意図やメディアのからくりを知り、偏り(バイアス)を取り除く」をあげています。簡単にいえば「相手の立場になって考えてみる」ということになるかと思いますが、このアプローチは非常に重要です。わたしたちの仕事や生活のほとんどは、相対的なコミュニケーションで成り立っています。競争相手の「一歩先を読む」のは、相手の戦略を考えることが重要ですし、ユーザーエクスペリエンスを高めるためにはユーザーの立場を体感することが重要です。

では発信者の意図を読むために具体的にどんなことができるのか。アプローチの一つとしては「その業界の専門誌を購読する」というのがあるかと思います。たとえばファッションの専門誌では「死にスジ(売れていない商品)を売るための方法」などといった情報が掲載されています。お店の人はそれをもとに、たとえば死にスジを「おすすめの商品」として紹介したりします。お店の舞台裏を知ることで「おすすめ商品」の実態を知ることができます。

なお、もう一つのアプローチとしては「その業界で働く」という方法もあります。そんなに多くの業界を経験できるわけではないところが、このアプローチの限界ではありますが、本や情報誌よりも確度の高い情報を得ることができます。

参考として、5つの基本原則を下記に記しておきます

  • 基本原則1:情報力の基本はインデックス情報である
  • 基本原則2:次に重要な情報力の基本は自分の位置情報である
  • 基本原則3:膨大な情報を管理するコツは、情報管理の方法をできるだけ簡単にすることである
  • 基本原則4:情報は現場や現物にあたり、判断にあたっては常に現場におろして考える
  • 基本原則5:情報発信者の意図やメディアのからくりを知り、偏り(バイアス)を取り除く

2006年12月15日

情報の行間を読む(2/4)自分を知る

真実と判断するための6つの基準

「富の未来(アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー 講談社」によると、人は真実を見極める手段として下記の6つの基準をよく使うそうです(上巻のp233から。カッコ部分は私による補足です)。

  • 常識(一般的に常識と信じられていること)
  • 一貫性(論理的に矛盾がないこと)
  • 権威(その道の権威からの言葉)
  • 啓示(絶対的な対象からの言葉)
  • 時の試練(時を経て語り継がれていること、経験則)
  • 自然科学(自然科学によって検証された事象)

これらの基準は真実に近いものを見つけるのに役立つかもしれませんが、必ず真実と判断できる基準ではないので注意が必要です。多様化する社会において常識は無実化していますし、論理的に矛盾無く一貫性があれば正しいというわけではありません。権威による発言であても、中にはとんでもない発言もありますし、権威そのものが未来永劫権威としてのスキルを保っているかは疑念の余地があります。啓示は妄信につながり、過去の手法は現在では通用しない可能性を常にはらんでいます。自然科学は唯一客観的と言えるかもしれませんが、科学的な検証には時間がかかるため、オンタイムで得られる最新情報に対する効力は部分的です。

なんでもかんでも疑ってかかれと言いたいのではありません。重要なのは、自分の持っている判断基準の脆弱さを知ること、真実を型にはめて考えすぎないようにすることかと思います。

2006年12月12日

情報の行間を読む(1/4)

情報の行間を読む

「行間を読む」とは「文章には直接表現されていない筆者の真意をくみとる」という意味です。情報も元をたどれば人によって作られています。情報にも文章と同じように「行間」が存在しているのではないかと思います。

情報の行間とは「情報主体が持つ意図」と言い換えても良いのかもしれません。情報は人によって作られているため、発信者の意図によって削られ、言い換えられ、加筆されます。受信者もまた、自分の意図や期待しているものに関心をよせ、信頼する傾向があります(参考:人は肯定的な情報を信じやすい〜バーナム効果)。情報の行間を読むとは、情報主体の意図を知ることで、情報をただ読むだけでは理解できない情報の本質を汲み取る作業に他なりません。

情報には大きく3つの主体があります。ひとつは自分(受信者)、ひとつは発信者、そしてもうひとつは情報源(調査対象者)です。それぞれの主体は別々の意図を持ち、行動しています。情報の行間を読むためにはそれぞれの主体が持つ意識的、無意識的な意図を読み取る必要があります。

そこでそれぞれの主体へのアプローチを具体化して考えてみたいと思います。

  1. 自分(受信者)の判断基準を知る
  2. 情報の発信者の意図を知る
  3. 情報の調査対象の意図を知る

次回に続く。

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