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逆説的アプローチがかっこいい

突然ですが、逆説的なアプローチが好きです(逆説ではなくて逆説的という微妙なニュアンスがポイント)。逆説とは「真理(結論)と反対なことを言っているようで、よく考えると一種の真理(結論と同じこと)を言い表している説(負けるが勝ちなど)」という意味(岩波国語辞典)。逆説のように考えることはシンプルだけれど機知に富んでいる。逆説的に考えることは発想の転換を促す。新しい発見は逆説的アプローチから生まれるのだ。とにかく。逆説的思考はかっこいい。クールだ。

ブルーオーシャン戦略なんかはまさしく逆説的アプローチの賜物のように思う。業界で前提・常識とされている機能(ブログでいえばアクセス解析とか)を「この機能は本当に必要なのか」と考える。常識を疑う、常識と反対なことを考える、まさに逆説的アプローチ。ブルーオーシャン戦略によると、業界とは「時の経過とともに、それぞれの業界は機能思考あるいは感性思考をいっそう強めていく」らしい。「だが、機能志向から感性志向へ、あるいは感性志向から機能志向へと転換を図ると、往々にして未知の市場空間が見えてくる」とのこと(p101から抜粋)。ブログ業界はどちらかというと機能志向のように思う。真であるときは虚を、虚であるときは真を考えてみる。発想の転換。なんとなく逆説的!

大前研一氏の「ザ・プロフェッショナル」の「論破する力」の中で以下のようなことを述べています。

詭弁と論理の違いを知る

論理と詭弁を履き違えてはなりません。これは似て非なるものです。・・・(中略)

詭弁の多くは先入観を巧みに使っています。たとえば、本来我が社ではそのようなことはうまくいったためしはない、日本人はそうした発想は馴染まない、・・・(中略)・・・このような前提から展開される議論には注意が必要です。一般論としては異論のないことですが、こうした前提から導きだそうとする結論は、証拠や論理ではなく、感情や情緒に基づいています。

論理的に話をしているように見えて、実は前提としている内容に論理的な破綻(直感的な意見)が含まれる。これも逆説的(と、いえなくもない)。

1分間で「できる社員」になる111のヒントでは(こんな本読んでる時点でできない社員なのかもしれないが)、「助けを求めよ」と言います。それは「一部の人は、助けを求めることは弱さの証だと思っている。しかし、問題を抱えているときは、地位や年齢は関係ない。助けが必要なときは、妙なプライドは捨てて助けを求めるべきだ」と説いています。逆説的っ。

とにかく。物事を逆説的に見つめ直すのはクールなのだ。でもキャッチを逆説的に決めすぎて中身のないものは逆にダサい。そこは逆に(いや、逆説的に)気をつけないといけない。

午前2時半過ぎ。寝ぼけまなこ満載。