2005年11月アーカイブ
2005年11月27日
ランド・オブ・プレンティを見てきました。
アメリカとヨーロッパの市民のうえに暗い影が落ちた。わたしは一生をテロの恐怖のなかで過ごしてきたイスラエル人として、次のことを断言できる。テロは人生を苦いものにする。人々は「軍事的な」気構えでふるまうようになり、絶えまないストレスにさらされることになる。ー「死を生きながら」p172より
評価:★★★★☆
1ヶ月近く前になりますが見てきました。物語は不審なアラブ人が関連した事件を中心に進んでいきます。主人公のひとり、ポールは9.11以降、ベトナム戦争の悪夢にふたたびうなされるようになり、テロから自国を守るために不審なアラブ人の行動を日夜問わず調査していきます。見えない敵・テロと戦うポールの姿・悲哀さは、テロがうえつけた恐怖の根深さを感じさせます。
もう一人の主人公であるラナは、ポールの姪でアフリカとイスラエルで10年間過ごしたあと、物語の冒頭で故郷アメリカに戻ってきます。アメリカ人でアフリカ・イスラエル育ちというラナは、人種を超えたニュートラルな視点を備えていて、そもそもテロがなぜ起こったのかという問題にまで話を広げていきます。
アメリカの視点、イスラエルの視点に加え、そうした視点を超えた「人間愛」のようなものが一つのエピソードにうまく取り込まれていて、とても良い映画でした。ただ個人的には、最後の方が立ち話のような感じでまとまっていて、少し説教臭い印象を受けました。そこが残念です。16日間という短期間の撮影スケジュールだったせいもあるのかもしれません。
2005年11月25日
著者近影
SNS大嫌いを広言してはばからない私ですが、早瀬さんにご協力いただきなんとなーくmixiに登録してみました。一貫性のない自分が大好きです。BGMはタカツキの「いいかげんなひと」でお願いします。あ、もしくはロレッタセコハンの「おとなの事情」で。
B'zの「さまよえる蒼い弾丸」でもいいですね。我が人生、さまよえる蒼い弾丸。またはさまようよろい。
まあ、そんな感じで、どうぞよろしくお願いします。今日は酔ってません。
2005年11月18日
人は肯定的な情報を信じやすい〜バーナム効果
あなたには使われていない潜在能力がたくさんあります。外面的には、規律を守り、自制することができますが、内面的には性格に弱いところがあります。時には、決断は正しかったか、正しいことをしたのかと悩むこともあります。しかし、一般的に弱点を克服する能力があります。
他人の言うことを根拠もなく信じてしまうことはありません。また、自分の心が誰かに操られているとは思いません。自分自身で考え、判断できると信じています。快活で、社交的で、誰にでも話しかけたい気持ちになることがありますが、悩むことがあって、人と口をきくのが嫌なときもあります。
心理学(心理テスト)についてのトピックの一つに「バーナム効果」というのがあります。バーナム効果とは「誰にでも当てはまるような一般的な性格記述を、自分だけに当てはまるとみなしてしまう現象(「心理テストはウソでした」より)」を言います。たとえば心理テストの結果として、上記のような文面を複数の人に渡すと多くの人が自分に当てはまると感じてしまう。バーナム効果の研究から「肯定的な表現(情報)は信じられやすいが、否定的表現(情報)は好まれない」ことが分かっているそうです。インターネットに氾濫する○○占いなんかがなんとなくあたっているように感じるのもバーナム効果によるものでしょう。Amazonのレビューを見ていると、肯定的なレビューの方が「参考になった!」の評価が多い。これもバーナム効果でしょう。結局のところ人は自分の見たい情報を見ようとするわけです。信じたい情報を信じる。アフィリエイトで儲けたい人は、自分が思っている本心ではなく、他の人が「言ってほしい」と思っていることを文面にすると良いかもしれません。
医薬のトピックの一つに、プラセボ効果(プラシーボ効果)というのがあります。これは「偽薬効果」とも呼ばれていて、簡単にいうと正露丸を飲んだら、飲んだ直後からお腹の調子がよくなったりするような効果です。薬を飲んだという行為で(薬に効力がないにも関わらず)症状が良くなってしまう。薬の臨床実験なんかでは実際に薬を飲んだ人と偽薬(何の効能もない薬)を飲んだ人の比較をとって、薬の効果を測定したりします。つまり病は気からと申しますか、イワシの頭も信心と申しますか、前向きに考えるというのは健康にも大事なわけです。はい。
そんなわけで今日、生まれて初めてリップサービスを受けました。ぼく、絶対モテるって言われました! 5人くらいの女性に好かれるって! いやぁ、なんだか自分に自信でてきました。1時前、ほろ酔い気分のエントリー。
2005年11月16日
逆説的アプローチがかっこいい
突然ですが、逆説的なアプローチが好きです(逆説ではなくて逆説的という微妙なニュアンスがポイント)。逆説とは「真理(結論)と反対なことを言っているようで、よく考えると一種の真理(結論と同じこと)を言い表している説(負けるが勝ちなど)」という意味(岩波国語辞典)。逆説のように考えることはシンプルだけれど機知に富んでいる。逆説的に考えることは発想の転換を促す。新しい発見は逆説的アプローチから生まれるのだ。とにかく。逆説的思考はかっこいい。クールだ。
ブルーオーシャン戦略なんかはまさしく逆説的アプローチの賜物のように思う。業界で前提・常識とされている機能(ブログでいえばアクセス解析とか)を「この機能は本当に必要なのか」と考える。常識を疑う、常識と反対なことを考える、まさに逆説的アプローチ。ブルーオーシャン戦略によると、業界とは「時の経過とともに、それぞれの業界は機能思考あるいは感性思考をいっそう強めていく」らしい。「だが、機能志向から感性志向へ、あるいは感性志向から機能志向へと転換を図ると、往々にして未知の市場空間が見えてくる」とのこと(p101から抜粋)。ブログ業界はどちらかというと機能志向のように思う。真であるときは虚を、虚であるときは真を考えてみる。発想の転換。なんとなく逆説的!
大前研一氏の「ザ・プロフェッショナル」の「論破する力」の中で以下のようなことを述べています。
詭弁と論理の違いを知る
論理と詭弁を履き違えてはなりません。これは似て非なるものです。・・・(中略)
詭弁の多くは先入観を巧みに使っています。たとえば、本来我が社ではそのようなことはうまくいったためしはない、日本人はそうした発想は馴染まない、・・・(中略)・・・このような前提から展開される議論には注意が必要です。一般論としては異論のないことですが、こうした前提から導きだそうとする結論は、証拠や論理ではなく、感情や情緒に基づいています。
論理的に話をしているように見えて、実は前提としている内容に論理的な破綻(直感的な意見)が含まれる。これも逆説的(と、いえなくもない)。
1分間で「できる社員」になる111のヒントでは(こんな本読んでる時点でできない社員なのかもしれないが)、「助けを求めよ」と言います。それは「一部の人は、助けを求めることは弱さの証だと思っている。しかし、問題を抱えているときは、地位や年齢は関係ない。助けが必要なときは、妙なプライドは捨てて助けを求めるべきだ」と説いています。逆説的っ。
とにかく。物事を逆説的に見つめ直すのはクールなのだ。でもキャッチを逆説的に決めすぎて中身のないものは逆にダサい。そこは逆に(いや、逆説的に)気をつけないといけない。
午前2時半過ぎ。寝ぼけまなこ満載。
2005年11月14日
時代は黒ジャケットからグレージャケットへ
Web Acrossのサイトでは渋谷・原宿・渋谷を歩く人のファッション動向を「今月の定点観測」として情報発信しています。毎月見ているわけではありませんが、たまに見ると新しい発見があって面白い。
今月は「黒ジャケット」「エディターズバッグ」「ハイヒール」に注目したレポートが掲載されています。がっちりとしたジャケットをインパクトTシャツで「カジュアルダウン」するのが主流らしいです。「カジュアルダウン」は近年のトレンドなんでしょうね。ファッションだけではなくライフスタイルなど全体的に、そんな印象を受けます。また、黒ジャケットはグレーのジャケットor紺の金ボタンジャケットにシフトしているらしいです。黒だとみんなと同じになるから、少し変化させてグレーor紺という感じでしょうか。アンチ黒ジャケットみたいな動きが感じられます。
これからの注目したいスタイルとして「男の子のブーツイン」が挙げられています。ブーツインは見せ方・スタイルとしての普遍性があると思うので、流行しそうな印象です。わたしはブーツを持っていないのでできませんが。なお、女の子の間では「ブーツイン」ではなく「ブーツオン」が旬らしいです。ブーツに入れるんじゃなくて、ロールアップしてブーツの上にボリュームをもたせるスタイルのようです。はい。
ちなみにエディターズバッグとは「ファッションエディターやファッションジャーナリストが愛用しているバッグでハンドバッグより大きめのサイズのバッグ」のことらしいです。サイト文中にでてくる「プリティコンサバ系」ってなんかもう、わけわからなくて素敵。
2005年11月12日
米経営学者ピーター・ドラッカー氏が死去
経営学の父、P.F.ドラッガー氏が老衰で亡くなられたとのこと。
2005年11月 8日
見たいかもと思っている映画
わりとたくさんあるので、てきとうに箇条書き。いくつ見に行けるのだろうか。
- 僕と未来とブエノスアイレス
舞台はアルゼンチン。ブエノスアイレスの下町にあるどこか懐かしい人情商店街。タンゴでもない、サッカーでもない。ラテン人情の魅力がここにある。2006年新春ロードショー。銀座シアトルシネマ。 - 博士の愛した数式
80分しか記憶がもたない天才数学博士と家政婦と10歳の息子。驚きと喜びに満ちた日々が始まった。2006年新春ロードショー。渋谷東急、109シネマズ港北 - MASAI
構想12年、知られざる「マサイの伝説」を描いた未曾有(みぞう)の映像世界と奇跡の物語。2006年お正月ロードショー。テアトルタイムズスクエア - ヴェニスの商人
シェイクスピアの最高傑作。世界最高のキャストとスタッフで初の映画化が実現。10/29日ロードショー。テアトルタイムズスクエア - アメリカ、家族のいる風景
あの、伝説の映画「パリ、テキサス」から20年ー 心の空白を埋める旅が始まる。
監督は「ランド・オブ・プレンティ」のヴィム・ヴェンダース。2006年陽春ロードショー - 少林キョンシー
キョンシー大魔王から地球を救え! 驚愕のアルマゲドンついに勃発!!
キョンシーと少林拳・・かなりイカス。11月12日、レイトロードショー。シネセゾン渋谷。 - そして、ひと粒のひかり
世界中の女性たちに捧げる「21世紀のマリア、真実の物語」10.15 新しい道を切り開く。シネアミューズ、渋谷。
陽春とは「陽気が道あふれた春。また、陰暦正月の異称」。
2005年11月 6日
トム・ピーターズのデザイン魂を読みました
前回のエントリーで「手持ちの良書を復読する」と言いながら、以前から気になっていたこの本を新しく買って読んでしまいました。しかし熟読したわけではなく、2時間半くらいでざっくりと読んでいます。
本書の中で気に入った言葉がいくつかあります。ひとつはP64の「私の見る限り、企業はあまりにも、単純さ、明快さ、優雅さ、美しさに欠けている」という言葉。モノのみならずシステムにもデザインが必要だという話で、美しいシステムとは「単純さ」「明快さ」「優雅さ」「美しさ」を備えているものなのだそう。ここでのシステムとは、プログラムや経営システムなど概念的に広範囲なものをさしていて、デザインとは外見の美しさのみならず、ユーザービリティや感動創造(ユーザーエクスペリエンスの創出)などをさしています。また、デザインとは個人またはビジネスでのアイデンティティを形成する(自分が何者であるかを伝える)とも述べています。
とにかく。「単純さ」「明快さ」「優雅さ」「美しさ」。これが非常に分かりやすくて強烈に心に残りました。座右の銘にしたい。
あともうひとつ。P79の「ギネスのは、ビールを売っているわけではない。スターバックスは、コーヒーを売っているわけではない」という言葉(これに惹かれて本を買った)。スターバックスは「第三の場所(または第二のオフィス、スモールオフィス、読書スペース。つまりスターバックスのある生活)」を提供していて、ギネスは「コミュニティ(人々が集まり、さまざまなストーリーを語り合う、そんなきっかけをつくること)」を提供している。ハーレーダビットソンは「ライフスタイル(黒いレザーのライダースーツに身を包み、小さな町々を走り抜け、周りの人たちに恐怖感を与える、そんな力)」を提供しているのだという。つまり、目に見えない価値、「経験(experience)」を提供している。
ブログサービスもかくあるべきだと思います。ブログツールを提供するのではなく「ブログのある生活・経験」を提供する。日常の行いを記録する・・それだけではブログは続かないわけで(まず書くネタがなくなる)、「ブログを始めたら、生活(ライフスタイル)が変わった!」と思わせるような経験を提供する必要があると思うわけです。geekな人たちだけではなく、すべての人にそういった経験を提供できる力がブログにはあると私は強く思います。たとえば、履歴書では分からない個性・キャリアを表現する場とか、なんかそういうの。
ちなみにわたしは「メモログ採用」らしい。本当かどうかは神のみぞ知る・・
2005年11月 4日
最近のことダイジェスト
最近ますます独り歩きに磨きがかかり、プライベートのほとんどを独りで過ごしています。まあ、以前からほとんど独りですが。ははは。
最近読んだ本
読んだことには読んだけれども、濫読が過ぎて既に半分くらい忘却しています。しばらくは手持ちの良書を復読することに注力していこうかと思っています。
- EQを鍛える
EQの因子として「自己認識」「自己規制」「動機づけ」「共感」「社会的技術」の5つを挙げています。自省する習慣はつけていきたいですね。はい。 - テクノロジストの条件
「成果を生み出すために、既存の知識をいかに有効に適用するかを知るための知識がマネジメントである。」 知識を利用するための知識を得ること、知識労働の生産性の向上させることが、これからの社会のキーになりそうな気がしますです。 - SYNC(シンク)- なぜ自然はシンクロしたがるのか -
ホタルがなぜいっせいに光るのか、ジョセフソン・コンピュータと超伝導、睡眠と同期の関係、複雑系理論、カオス理論、非線形動力学など。エピソードを交えて紹介しています。面白い。 - ザ・プロフェッショナル
批判的な文体が気分を損ねるのですが、なるほどと思うところも多い。 - リーダーシップに「心理学を生かす」
ざっくりと読んだので、あまり頭に入っていない。欧米のケーススタディを集めたリーダーシップ論が日本でどれほど通用するかは未だ計りかねるところ。第二章の「転移の力」はなかなか興味深い。仕事のパートナーに対して親兄弟など近しいものとの過去経験の感情を「転移」させるという話。 - ブルーオーシャン戦略
戦略キャンバスは事業創造にとどまらず、自己のキャリア(自分の持ち味)を創造するのにも役立ちそうだと思いました。 - 上達の法則
上達する法則を、認知心理学、学習心理学、記憶心理学をベースに科学的に分析した本。良書。文章も平易でとても読みやすい。
最近勉強したいなあと思っていること
やりたいことはいくらでもある。
- 認知科学
認知科学はインターフェイスの基礎にあたる部分だと思うので、概観はつかんでおきたい。 - (社会)統計学
氾濫する統計情報を見極めるための知識が欲しい。認知科学と統計学はこれからの社会でキーになってくる学問ではないかと思っている(すぐに心変わりするかもしれないけれども)。 - 正規表現
検索と置換を効率的に行いたいという意図から。ちゃんと分かると便利な気がする。 - テスト工学(のようなもの)
既存のフレームワークを学んで実践に役立てていきたい。 - CSSとweb2.0
CSSはわりと習熟しているつもりですが、細かいところを無駄に極めていきたいなと。 - VBAとか
個人的にあまり興味がそそらないのですが、とにかく業務を効率的にして楽したいという願望がある。結局のところWORDとEXCELにほとんどの時間を費やしているという現状を打破したい。
to-do
- 減量する
- マメな男になる
とりあえずこんな感じです。ブログも頑張ります。

ビームス戦略